第45章
栗原壱成 ヴァイオリンリサイタル
共演白瀬元 pf

第一部 13:30 
第二部 16:00 
 
おひな祭りも終わり、一気にぽかぽかな春の陽気となった3月4日、銀座18(でちょっと)クラシック第45章は栗原壱成さんのヴァイオリンリサイタルです。現在東京藝術大学在学中で、共演の白瀬元さんとは同級でいつも一緒の親友同士。国内外のコンクールで活躍され、将来が楽しみなお二人です。
今日の演目は、ソロあり、DUOあり、バラエティー豊かなヴァイオリンの玉手箱のようなプログラム。始まる前からワクワクします。
まずはバッハのヴァイオリンソロソナタからアダージォとフーガ。
パガニーニの24のカプリスは、いずれも難曲ですが、その中から1番と11番。
息もつかせぬ超絶技巧でありながら、曲の美しさを感じさせます。
白瀬さんとの共演はモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第3番から第1楽章。モーツァルト19歳の時の作品で、若々しく生き生きとした調べにうっとり。
続くドビュッシーのヴァイオリンソナタはドビュッシー最晩年の作曲で、人生のように何が起こるかわからない、という栗原さんの解説に、会場爆笑 ^_^。。
一部の最後はパガニーニ。ロッシーニのタンクレディーのアリア「こんなに胸騒ぎが」による序曲と変奏曲。重音が続く難曲、見事です。
第二部には、後半2曲が、イザイのソロソナタ3番バラードとベートーヴェンに差し代わり、
イザイはジョルジュ・エネスコに捧げられた超難曲。最後ベートーヴェンは大変美しくピアノとの掛け合いが幸せな気分にしてくれる名曲です。親友同士の息はピッタリでさすがでした。
アンコールにパラディスのシチリアーノ。本当に充実した一時間でした。
これらの曲を引っさげて国際コンクールに挑む栗原壱成さん。
今後ますます、羽ばたいていただきたいものですね。
心から応援します。頑張れ〜‼︎


バッハ:ソロソナタNo.1
パガニーニ:カプリース
イザイ:ソロソナタNo.2
ベートーベン:ヴァイオリンソナタNo.8
パガニーニ:「こんなに胸騒ぎが」による変奏曲


3歳よりヴァイオリンを始める。7歳で鎌倉市小・中・高学生音楽コンクールで第1位ならびに議長賞受賞。その後、日本クラシック音楽コンクール第3位(最高位)、大阪. 国際音楽コンクール第2位、スペインで行われた国際ソロヴァイオリンコンクール第2位(最高位)、オーストリアでのベートーヴェン国際ヴァイオリンコンクール第2位. (最高位)、ナウェンチェフ国際ヴァイオリンコンクール(ポーランド)第1位および全力テゴリーでグランプリを受賞、岐阜国際弦楽コンクール第一位およびグランプリ受賞。オーストラリア、イタリア、ポーランド、中国の音楽祭に出演。これまでに梅津南美子、清水高師の各氏に師事。東京藝術大学付属音楽高等学校を経て、現在東京藝術大学音楽部在学中。