第50章
長尾 春花 リサイタル

一部14:30pm SOLD OUT
二部17:00pm SOLD OUT
 
銀座18(でちょっと)クラシック第50章記念
銀座4丁目の小さなサロンコンサート、今回で第50回目となりました!
長尾春花さんは、東京藝術大学を首席で卒業後、グラーツ国立音楽大学を経て、ハンガリーのリスト音楽院に留学、ハンガリー国立歌劇場のコンサートマスターに就任し
今年2018年Carl Flesh国際ヴァイオリンコンクールで第1位および特別賞を受賞され、ソリストとして、国内外のオーケストラと多数共演されています。
今日は尊敬する室内楽の恩師、加藤洋之先生との共演で、ブラームスのヴァイオリンソナタ全曲を演奏して下さるとの事。加藤洋之先生は国内外のオーケストラと共演され、特に室内楽ではウィーンフィルの首席奏者ライナー・キュッヒル氏と150回以上も共演されています。
実はコンチェルティーナでブラームスがまとめて演奏されるのは、(意外な事に)初めてです。全曲演奏とあって、1部2部通して希望された熱心なファンが、暑い中、早くから来場されました。
ブラームスは3曲のヴァイオリンソナタを作曲しています。
第1番通称「雨の歌」は、第3楽章冒頭の主題が、ブラームス自身による歌曲「雨の歌 Regenlied」作品59-3と「余韻 Nachklang」作品59-4の主題を用いているためといわれ、この歌曲を好んだクララ・シューマンに捧げられたとも言われます。
明るい雰囲気とメランコリックな情緒が美しい曲。
第2番は気品ある叙情的な旋律に満ちた充実した一曲。第1部のアンコールには、ブラームスの初期の作品スケルツォ。
さらに、ソナタ第1番の原曲である歌曲「余韻」をヴァイオリンで弾いて下さいました。予期せぬアンコールに暑さも忘れて聴き惚れました。
第二部は
F.A.Eソナタの中から第3曲、スケルツォから始まりました。
続いて、ピアニストであり、シューマンの妻、クララ・シューマンの3つのロマンス。春花さん、女性作曲家の曲を大切にされているとの事でした。
楽譜から、その作曲家の背景や想い、時代まで読み取る加藤先生の解釈と演奏を、長尾春花さん、真底尊敬している様子が伝わって来ました。
そしてブラームスのソナタ第3番 重厚で内省的な曲です。熱気と迫力のプログラムでした。アンコールはハンガリー舞曲、さすがリスト音楽院先輩後輩のお二人、本場ハンガリー仕込み!
熱狂のブラームスチクルスが幕を閉じました。
※ 長尾春花さんは明後日ハンガリーに戻り、演奏会の後、8月末に日本に帰国されます。
長尾春花・加藤洋之演奏会
2018年08月25日(土) 16:00開演
会場
ふきのとうホール(北海道札幌市中央区北4条西6丁目3-3六花亭札幌本店6階)
料金 全席指定 大人4000円 学生2000円
札幌、涼みがてら聴きに行くのはいかがでしょう?


曲目
第一部
ブラームス
:ヴァイオリン・ソナタ第1番
ブラームス
:ヴァイオリン・ソナタ第2番
第二部
クララ・シューマン
:3つのロマンス
ブラームス
:ヴァイオリン・ソナタ第3番
 
長尾 春花  (violin & viola)
静岡県掛川市出身。東京藝術大学、同修士課程を首席で卒業。 現在、同大学院博士課程、リスト音楽院在学中。 全日本学生音楽コンクール中学校の部第1位。 日本音楽コンクール第1位、増沢賞、レウカディア賞、鷲見賞、 黒柳賞。静岡県文化奨励賞受賞。ロン=ティボ ー国際音楽コンクー ル第5位。上尾市栄誉賞。仙台国際音楽コンクール第3位。 リヨン国際室内楽コンクールファイナリスト。 松方ホール音楽賞受賞。ヴェイネル・ レオー国際室内楽コンクールファイナリスト。ドミニク・ペ カット国際コンクール第3位。ジャンルカ・ カンポキアーロ国際音楽コンクール第1位、特別賞、 GianlucaCampochiaro賞(全部門1位)受賞。ソリストとしてフランス国立放送フィル、オマハシンフォニー、ドナウシンフォニー、アルメニア室内、日本フィル、 東京交響楽団、東京フィル、大阪(日本)センチュリー、 仙台フィル、名古屋フィル、群馬交響楽団、 山形交響楽団等と共演。アイワ不動産イメージキャラクター。 掛川お茶大使。 キラリ上尾PR大使。ハンガ リー国立歌劇場管弦楽団コンサートマスター。