第52章
鈴木隆太郎 ピアノリサイタル
2018.11.25(日)満員御礼
一部 13:30
二部 16:00
Program
ドビュッシー:前奏曲集より 第5番 アナカプリの丘
ドビュッシー:喜びの島
ショパン:前奏曲集より
ショパン:ソナタ第3番 作品58
秋も深まりゆく11月25日、銀座18でちょっとクラシック第52章、鈴木隆太郎さんのピアノリサイタルです。
鈴木隆太郎さんは鎌倉生まれで、3歳からピアノを始め、全日本学生音楽コンクール小学生の部第1位。2008年に渡仏し、パリ国立高等音楽院に入学、パリを拠点に演奏活動を行っている新進気鋭の若手ピアニストです。
イル・ド・フランス国際ピアノ・コンクール第1位、カンピージョス国際ピアノ・コンクール第2位、エミール・ギレリス国際ピアノ・コンクール第2位、2017年にはヴァルティドネ国際音楽コンクール第2位と、トビリシ国際ピアノ・コンクールで2つの特別賞受賞ほか、多数の国際コンクールで優秀な成績を収め、神奈川フィルハーモニー管弦楽団、コロンビア国立交響楽団、パリ音楽院管弦楽団、ルイジアナ・フィルハーモニー管弦楽団、オデッサ国立管弦楽団等のオーケストラと共演、フランスをはじめヨーロッパ各地の音楽祭への出演やリサイタル開催などご活躍されています。
まず1曲目は ドビュッシーの前奏曲第1集より 第5番 アナカプリの丘
ドビュッシーが南イタリアのナポリ地方をイメージして作曲し、明るい空と海を表現しています。
続いて
ドビュッシーの喜びの島。原題《L'Isle joyeuse》。ロココ時代の画家アントワーヌ・ヴァトーの絵画『シテール島への巡礼』に着想を得て作曲したといわれます。その島に2人で行くと、幸せになれるという島行きの船に恋人達が乗り込んで、まさに出航しようとしている、という絵にインスピレーションを得、波を模した揺れるような音の明るい華やかな曲です。
パリ滞在が10年になる、隆太郎さん、フランスの作曲家であるドビッシーとショパンに特別に思い入れがあるとおっしゃっていました。ショパンはポーランドの作曲家ですが、パリでの生活が長く、お墓はパリにあり、隆太郎さん曰くフランスの人だとの事(笑)。
ショパンの前奏曲集より1番から8番を抜粋で。
最後はショパンのソナタ第3番 作品58。
壮大な難曲ですが、迫力の演奏でした。
アンコールは同じくショパンのマズルカ。
今後12月には鈴木舞さんとのDUO、さらに南米コロンビアで、五嶋龍さんとの共演とリサイタル。
★来年5月には東京フィルハーモニーとの共演でラフマニノフピアノ協奏曲、そして東京文化会館でのリサイタルと、国内でも演奏会が続きます。今後のご活躍が楽しみです。
★2017年、クラヴェス・レーベルよりデビューアルバムをリリース。
プロフィール 鈴木隆太郎 (piano)
1990年、鎌倉生まれ。2000年全日本学生音楽コンクール小学生の部第1位。2008年に栄光学園高等学校を卒業後、渡仏。同年、パリ国立高等音楽院に首席で入学し、ブルーノ・リグットとオルタンス・カルティエ=ブレッソンに師事。第3過程ではミシェル・ダルベルトとミシェル・ベロフにも師事した。現在は、イタリアのフィレンツェでエリソ・ヴィルサラーゼのもと研鑽を積んでおり、パリを拠点に演奏活動を行っている。3歳よりピアノを始め、山下亜紀子、日比谷友妃子、横山幸雄、浦壁信二、平井京子、ガブリエル・タッキーノに師事したほか、マレイ・ペライア、セルジオ・ペルティカローリ、ヴィクトア・トイフルマイヤー、フィリップ・アントルモン、ウラディーミル・クライネフ、ドミトリー・バシキーロフ等のマスタークラスを受け、薫陶を受けた。これまでに、2015年にイル・ド・フランス国際ピアノ・コンクール第1位、カンピージョス国際ピアノ・コンクール第2位、エミール・ギレリス国際ピアノ・コンクール第2位となり、2017年にはヴァルティドネ国際音楽コンクール第2位と、トビリシ国際ピアノ・コンクールで2つの特別賞を受賞した。このほかにも多数の国際コンクールで優秀な成績を収めている。また、神奈川フィルハーモニー管弦楽団、コロンビア国立交響楽団、パリ音楽院管弦楽団、ルイジアナ・フィルハーモニー管弦楽団、オデッサ国立管弦楽団等のオーケストラと共演しており、フランスをはじめヨーロッパ各地の音楽祭への出演やリサイタル開催をしている。2017年、クラヴェス・レーベルよりデビューアルバムをリリース。フランス国営ラジオでの公開録音コンサートなどでも高評を得る。