第54章
有馬律子ハープリサイタル
2019.1.12(土)
一部 14:30 SOLD OUT
二部 17:00 SOLD OUT
新年を迎え、華やかな銀座通りも小雪が今にも舞そうな寒空の下、コンチェルティーナ、今年最初の銀座18(でちょっと)クラシックは有馬律子さんのニューイアーハープリサイタル。
新年の寿ぎにぴったりな音色で始まりました。
有馬律子さんは8歳でハープを始めました。お父様のオーケストラ演奏を聴きにいって、ハープを指差し、これを弾きたいといったとか。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、2015年 東京藝術大学音楽学部卒業。2014年9月よりチェコ国立ブルノフィル アカデミー生として2016年まで在籍。
2015 年 第27回 日本ハープコンクール プロフェッショナル部門 第1位 受賞ほか国内外で数々の賞を受賞され、CD「Contemplation-瞑想-ー旋律を紡ぐハープの音色ー」を発売しています。
コンチェルティーナでの演奏は4回目。ハープはオーケストラでは花形といいますか、よく目立つ楽器ですが、間近で見る機会はほとんどありません。
まず一曲目。
J.S.バッハ:リュート組曲第1番 BWV996 リュートのための組曲ですが、ハープ用に編曲されたもの。
プレリュード 、アルマンド 、クーラント 、
サラバンド 、ブーレー ジーグ の6曲の小品から成り立っています。途中ハープでは普通出さないリュートらしい音色もあり、穏やかな中にも高貴な雰囲気
昨年ねリサイタルの中から、特に好評だったベスト3を選んだという今回の選曲、
2曲目はサン=サーンスのハープのための幻想曲。有馬さんが中学生の頃に好きで学んだ思い出の一曲。色々な色彩や情景が浮かぶようなフランスらしい曲です。
ここで、ハープの音の仕組みを解説。弦には色の目印があり、赤い糸が例えばドの音。それを7本のペダルで半音上げたり下げたりします。ですから華やかな姿と裏腹に、両手と共に足が非常に重要な役割を持ち、全身を使って演奏しているのです。重さもズッシリ肩に乗っかり、実は重労働なのです。
最後にゴドフロア:ヴェニスの謝肉祭Op.184
チェコでの2年間、師事していたブシュコヴァ先生についてずっと学んで来た曲で、弾くたびにお客様に、この曲の良さを伝えたいと工夫しておられるそうです。
華やかなオープニングに続きら有名なヴェニスの謝肉祭のメロディーを色々な技術を駆使した、変奏曲になっています。ハープの音色を存分に間近で堪能しました。
満席のお客様の温かい雰囲気に押されて、アンコールにドビュッシーのアラベスクを弾いてくれました!
今年も、ソロ活動とN響などオーケストラでの演奏もと、ご活躍の有馬律子さん。今後のご活躍が楽しみです♫
Program
J.S.バッハ:組曲第1番BWV996
C.サン=サーンス:ハープのための幻想曲
F.ゴドフロア:ヴェニスの謝肉祭Op.184
有馬律子 Harp
3歳よりピアノ 8歳よりハープを始める。
2004 2006年 第16回 第18回 日本ハープコンクール ジュニア部門 第2位 受賞。
2008年 第20回 日本ハープコンクール アドヴァンス部門 第2位 受賞。
2008~2013年 フランス クールシュベール講習会に参加。
2010年 第2回 ハンガリー国際コンクール 21才以下の部 第3位 受賞。
2010年 CD「翔く若手ハーピスト2」に参加。
2014年 藝大モーニングコンサートにて、藝大フィルハーモニアと、ロドリーゴ作曲
アランフェス協奏曲を共演。
2015年 芸大卒業時、同声会賞受賞。同声会新人演奏会に出演。
2015年 第27回 日本ハープコンクール プロフェッショナル部門 第1位 受賞
東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、2015年 東京藝術大学音楽
学部卒業。2014年9月よりチェコ国立ブルノフィル アカデミー生として在チェコ。
今までにハープを迫本宣子、早川りさこ、木村茉莉、ヤナ・ブシュコヴァの各氏に、
ピアノを藤原亜美、江口玲の各氏に師事