第 14 章 鈴木 舞
真夏のヴァイオリンコンサート
モーツァルトロンドkv.373ほか
一部13:30pm 満員御礼
二部16:00pm 満員御礼
鈴木 舞 (Mai SUZUKI) violin
共演 實川風 piano
まだ夏の日差しが照りつける日曜の昼下がり、2回とも満員御礼の銀座18クラシック第14章。ザルツブルグに縁の深い、モーツァルトのロンドKV373で爽やかに始まりました。ハフナー伯爵の令嬢の婚礼のために作曲された、ハフナー交響曲よりロンド(クライスラー版)は若々しさに満ち溢れ、芸高から同級生のピアノの實川風さんとのDUOは、息もぴったり。
今年生誕150年にあたるシベリウスは、Vnコンチェルトが余りに有名ですが、ヴァイオリン曲を聴く機会はほとんどありません。そんなシベリウスのユーモレスク2曲と舞さんが特にお気に入りの小品3曲。フランス風エスプリも加わった素敵な演奏に酔いしれました。
最後はショーソンの詩曲。スイスローザンヌの自然の美しさ、強さや厳しさを切々と謳い上げ、心に染み入る力強い演奏は、圧巻でした。
第二部では、熱演のあまり、弓が伴奏者のコメカミをコッツンしてしまうという、このスペースならではのハプニングも。痛そう >_<
アンコールのチャイコフスキー、懐かしい土地の思い出からメロディーが、余韻を残しつつ、真夏のヴァイオリンコンサートは幕を閉じました。
神奈川県出身。2006年日本音楽コンクール2 位、2007年チャイコフスキー国際コンクール最年少セミファイナリスト、2013年ヴァツラフ・フムル国際ヴァイオリンコンクール(クロアチア)1位。オルフェウス室内楽コンクール(スイス)1位。2012年度シャネル・ピグマリオン・デイズ・アーティスト。東京藝術大学を経てローザンヌ、ザルツブルグで研鑽を重ね、読響、東響、日本フィル、ホーフ響(ドイツ)、モラヴィアフィル(チェコ)、ザグレブフィル(クロアチア)、クオピオ響(フィンランド)、ローザンヌ室内管(スイス)等、内外のオーケストラと共演を重ねるほか、各地で室内楽やリサイタルに招かれている。