第1章 太田陽子 with 東山加奈子
真夏のヴァイオリンコンサート


 太田陽子 with 東山加奈子
~チェロが奏でる愛の調べ~
 

最前列は、顔を乗り出せば楽譜まで見えるほどの距離です。 クラシック初心者から年に100回!は生演奏を聴くという方まで集まりました。
まずはクライスラー作曲、愛の喜びから始まりました。照明は落とさず、客席と一体感のあるステージです。
本日の主役。太田陽子さん。
普段は華やかなドレスで舞台を飾る彼女の素顔は、とっても気さくなチェリストでした。あっという間に会場は彼女の世界に引き込まれてしまいました。
『今日は息抜きのつもりで楽しみます!』との言葉通り、伸び伸びと演奏される姿は、まるで自宅の応接間で弾いてもらっているかのよう。
こんな素敵なお友達がいたら最高ですね!今日は太田さんの大の友人で、同じカルテット(クァルテットソレイユ)のメンバーでもある東山加奈子さんがサポート。二人の息もばっちりです。バッハ無伴奏、愛の挨拶に続いて、 バルトークのデュオ曲を披露。
銀座18クラシックでは、曲間に単なる 曲の解説だけでなく、オーケストラでのちょっとしたエピソードや、普段の練習の様子など、リラックスしたステージでは興味深いお話も色々飛び出しました。
最後の曲、ヘンデルのパッカサリアの後にアンコールでパラディスのシチリアーナ。「チェロが奏でる愛の調べ」のテーマを締めくくる美しい演奏でした。
演奏終了直後の満面の笑み、とっても素敵です!
すっかり緊張もほぐれた会場のみなさんと太田さんの気軽な会話がひとしきり続いたあとは、太田さんのリクエストで、エルガー名曲『威風堂々』を会場のみなさんと共に聴きました。youtubeでみつけた、作曲者エルガー自身の指揮による1931年(昭和6年!)の貴重な映像付きの威風堂々。演奏は英国・ロイヤルフィルです。
演奏後は、太田さん、東山さんを囲んでの交流会。「普段着で楽しむコンサート」の通り、演奏後も普段のままで気軽に話せる雰囲気です。飲み物片手に、お菓子をつまみながら演奏者と間近に話せる贅沢なひとときでした。
 
『とっても楽しませてもらいました』とお二人。ご来場の皆様だけでなく、演奏者までがリラックスして楽しんで頂けた事が本当に嬉しかったです。気軽というだけでなく、むしろ、ドレスを着た舞台では見られない演奏家の魅力に触れることができる、貴重な時間でした。ありがとうございました。
太田さん、東山さんの活躍する”クァルテット・ソレイユ”のページはこちら。毎月各地で演奏会があるとのこと、是非応援よろしくお願いします。