藤原 秀章
第 18 章 クリスマスの余韻をチェロの音色とともに 

今年も、もうあとわずか!師走の慌ただしい銀座4丁目の裏通りで、何故かどうしてこんな時に(笑)?銀座18クラシック第18章、クリスマスの余韻をチェロの音色と共に。満員御礼、補助椅子を出しての演奏会となりました。
 
 
黛敏郎作曲、BUNRAKU。日本の文楽の世界を西洋の楽器であるチェロで表現した作品です。ピチカートや巧みな弓さばきで、なんとチェロから尺八、鼓、三味線、義太夫節のような響きが生まれてくるではありませんか!チェロでこんな音が出せるとは、驚きです。
藤原さん自身、チェロの可能性を再発見し、お客様に是非知っていただきたいという意欲的な始まりでした。
 
続くシューマンのアダージョとアレグロは、ピアニスト開原由紀乃さんを迎え、シューマンらしさとチェロの音色が見事調和した作品。これぞシューマン、です。
 
そうしてあっという間に最後の曲。
リヒャルト シュトラウスのチェロソナタ。20分を超える大曲です。シュトラウス19歳の作品で、「今の僕より若い年齢で作曲したとは思えない、素晴らしい作品です!」と藤原さんが熱っぽく語り、そして弾き上げてくれました!
華やかかつキラキラと若々しさを感じる演奏に、会場は大絶賛。
アンコールはシューマン 5つの民謡風小品から第2曲をしっとりと聴かせてくれました。一年の締めくくりに相応しい、余韻の残る演奏会でした。
 
今年、銀座18クラシックを再開させていただくにあたり、多くの方々にご援助、激励していただきました。
この場を借りて御礼申し上げます。
来年もどうぞ宜しくお願い致します!
 


シューマン アダージョとアレグロ
R.シュトラウス チェロソナタヘ長調 ほか
 
クリスマスの直後の時季、なぜかふと頭に浮かんできた曲がシュトラウスのチェロソナタでした。今回のプログラムには、自分が魅力を感じる作品ばかりを集めました。その瞬間にしか生まれない演奏を、間近でお客様と共に共有し、楽器と楽曲の魅力を思いきり味わっていただけるコンサートにしたいと思っております。
 
1994年山梨県南アルプス市生まれ。2009年第9回泉の森ジュニアチェロコンクール中学生の部銀賞。2011年第9回東京音楽コンクール弦楽部門入選、本選において新日本フィルハーモニー交響楽団と共演。第2回チャイコフスキーピアノトリオオーディション優勝。2012年第12回泉の森ジュニアチェロコンクール高校生以上の部銀賞。第17回コンセールマロニエ21弦楽器部門第3位。2013年第67回全日本学生音楽コンクールチェロ部門大学の部第1位。2015年第21回おきでんシュガーホール新人演奏会オーディショングランプリ。東京芸術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、現在、東京芸術大学音楽学部器楽科3年在学中。北九州国際音楽祭,青森県立美術館,大田文化芸術の殿堂(韓国)での演奏など、国内外より招かれ演奏活動を行っている。桑田歩、山崎伸子、中木健二の各氏に師事。
 

■お申込:コンチェルティーナGINZA
全席自由2000円
お飲み物・茶菓子付
各部20 席限定


お問い合わせ
TEL: 090-4752-8040
mail@konzertina.jp