鈴木 舞
初夏のヴァイオリンコンサート

共演 : 齊藤 一也 pf
 
第一部 13:30 SOLD OUT
第二部 16:00 SOLD OUT
 
第一部
モーツァルト: ヴァイオリン ソナタ KV. 305
サイ: ヴァイオリン ソナタ
フォーレ: ヴァイオリン ソナタ第1番
 
第二部
ベートーヴェン: ヴァイオリン ソナタ 第8番
サイ: ヴァイオリン ソナタ
プロコフィエフ: ヴァイオリン ソナタ 第2番


 
30℃を超える猛暑の中、開場前からたくさんのお客様が並んでいただきました。今回出演者の鈴木舞さんからの申し出で、1部と2部の内容が異なり、それぞれが大曲のソナタを3つという、たいへんしっかりとしたプログラム。お客様の期待も高まります。
鮮やかなサーモンピンクのドレスで現れた舞さん、まずはモーツァルトのソナタで楽しく始まりました。
続いてトルコ出身ピアノと作曲の鬼才、ファジル・サイのヴァイオリンソナタ。5楽章からなっていますが、2楽章と4楽章でピアノに仕掛けをして音色を変える、プリペアードピアノという趣向です。打楽器あるいは和楽器ような音色で、ジャズかプログレッシブロックみたい、楽しく刺激的な音楽でした。
1部の最後はフォーレのソナタ、フランスに縁のある鈴木舞さん、齋藤さんのDUOに、フランスの空気を感じました。
 
熱気の冷めやらぬ中、第2部に入ります。ベートーベンのヴァイオリンソナタ、長調で明るく始まりました。
サイの曲を1日に2回も弾くなんて、歴史的な出来事です、とピアノの齋藤一也さん。フランスから帰国して3日でこれだけの仕事をされるとは。。本当にお疲れ様です。
 
銀座18クラシック25章のトリは、プロコフィエフのソナタ第2番。名曲です。集中力とパワーを感じる演奏に、満席のお客様も大喝采。
 
アンコールは舞さんがずっと愛してやまない、フォーレの夢のあとに。
 
夢のような一時間×2 回が終わりました。
 
鈴木舞さんは、今年5月にロシアで開かれた第一回スピヴァコフ国際ヴァイオリンコンクール第二位のご褒美に、来年フランスコルマール音楽祭においてロシアナショナルフィルとメンデルスゾーンヴァイオリン協奏曲の共演が決まっています。
皆さんで応援していきたいですね
 


神奈川県出身。2006年日本音楽コンクール2 位、2007年チャイコフスキー国際コンクール最年少セミファイナリスト、2013年ヴァツラフ・フムル国際ヴァイオリンコンクール(クロアチア)1位。オルフェウス室内楽コンクール(スイス)1位。2012年度シャネル・ピグマリオン・デイズ・アーティスト。東京藝術大学を経てローザンヌ、ザルツブルグで研鑽を重ね、読響、東響、日本フィル、ホーフ響(ドイツ)、モラヴィアフィル(チェコ)、ザグレブフィル(クロアチア)、クオピオ響(フィンランド)、ローザンヌ室内管(スイス)等、内外のオーケストラと共演を重ねるほか、各地で室内楽やリサイタルに招かれている。