第76章
バロックとシューベルトの世界
歌、ピアノ、チェロのハーモニー
日仏文化会館汐留ホール
開演14:00 開場13:30
主催 コンチェルティーナGINZA http://konzertina.jp
Program
スカルラッティ:Gia il sole dal gange他
バッハ:BWV478 他
シューベルト:
アルペジオーネ・ソナタ D821 (vc,pf)
シューベルト:Auf dem See
Ave Maria 他
9月5日銀座でちょっとクラシック第76章、
バロックとシューベルトの世界。密を避けるため、汐留ホールをお借りして、席数を半数に減らしての開催となりました。
今回お招きした小嶋陽太さんとチェロのクリストファー・聡・ギブソンさん、昨年鎌倉で共演されたのを聴かせていただいた際、アンコールの「涙そうそう」では、コロナ禍で会いたくても会えない人が沢山いる事を思い、うたの力に深く感動した事がきっかけで、お声がけをさせていただきました。
その頃には、まさか緊急事態宣言がまだ続いているとは、予想もしていませんでしたが‥
今回は、歌、ピアノ、チェロのハーモニーの副題、ピアノは坂本里沙子さん。
第1部 バロックの世界はカッチーニ作曲 Ave mariaからはじまり、お話しの後、スカルラッティ作品、歌とピアノで3曲。全て小嶋さんの対訳付きです。
Gia il sole dal gange
Sento nel core
Le violette
続いて チェロの独奏で、J.S. バッハ:無伴奏チェロ組曲6番 BWV1012より アルマンド
バッハ作品2曲を歌とチェロ、次にピアノも加わり2曲を、違う音色で楽しめました。
休憩をはさみ、
第2部 シューベルトの世界はピアノ独奏で、ピアノ・ソナタ 第13番 D 664 Op.120 イ長調 第一楽章
続いて、チェロとピアノでフランツ・シューベルト:楽興の時 第3番。そして、
フランソワ・シューベルト:12のバガテル Op.13より第 9番 蜜蜂。チェロの超絶技巧、1分半の飛行でした。お客様もびっくり。
続いてチェロとピアノで、フランツ・シューベルト:アルペジオーネ・ソナタ イ短調 D821 は、アルペジオーネという楽器のために作曲された名曲かつ難曲。
歌とピアノでAn die Nachtigall Geheimes 2曲、
トリオでAn die Musik Auf dem See
こんな世の中が、早く良くなるようにと思いを込めて、Ave Maria で始まりAve Maria で終わるプログラムを考えた、と小嶋さん。
アンコールはシューベルトの歌曲「鱒」の明るい調べを3人で奏でていただきました。
コロナ禍でストレスを抱える中、音楽の力で心が解き放たれるような、素敵なひとときでした。
小嶋陽太 (テノール)
東京藝術大学音楽楽部声楽科を卒業。在学中に声楽を故永田峰雄 氏に師事。2016年7月、青島広志作オペラ「黒蜥蜴」に出演。2019年3月、アッシジの聖フランチェスコ大聖堂にてモーツァルト作曲「戴冠式ミサ」のソリストを務める。また現在は、東京藝術大学大学院古楽科にてバロック声楽を学び、宗教曲分野での活動の場を広げながら、ソロ活動の他、合唱指導も務めている。
坂本里沙子 (ピアノ)
2012 年桐朋女子高校音楽科卒業、 同年9月ロシア国立モスクワ音楽院入学。2014 年スクリャービン 国際コンクール(パリ)第 2 位。2015 年若いピアニストのためのリガ国際コンクール(ラトビア)第 1 位、併せてショパンコンチェルト賞、スイスマスタークラス賞を受賞。国内外のコンクールで受賞多数。2019 年6月ロシア国立モスクワ音楽院卒業。ロシア国家演奏家資格を取得し帰国。2020 年 8 月モスクワ音楽院での留学生活を綴った著書「私の音楽留学」が群像社より発売。
クリストファー・聡・ギブソン(チェロ)
Christopher So Gibson (cello)
横浜インターナショナルスクール卒業後、2005年に米イェール大学に進学、哲学・政治学を二重専攻。在学中イェール音楽院のOle Akahoshi氏にチェロを師事する。2012年冬、国際演奏家協会新人オーディションにて入賞。 “BACH Solo” 無伴奏チェロリサイタルシリーズをサントリーホール「ブルーローズ」などで開催。