山本 楓
第33章 Spring Concert
共演 宇根 美沙惠 piano
一部13:30pm
二部16:00pm
初夏を思わせる爽やかな春の陽気の日曜日、
銀座18(でちょっと)クラシック第33章、オーボエの山本楓さんをお招きしてのスプリングコンサートです。山本楓さんは東京藝術大学卒業後、大学院に在籍しながら、イギリス王立音楽院で研鑽をつまれています。
まずはフランスの作曲家、フォーレの小品から。そしてボザのファンタジーパストラーレ。
オーケストラでは無くてはならない花形楽器ですが、こんなに身近に単音で聴く機会はなかなかありません。
バレエ音楽、白鳥の湖の冒頭を是非!という会場からの声に応えて、急遽有名な主旋律を聴かせていただけました。即興で伴奏する宇根美沙恵さん、さすがです!
コールアングレ、別名イングリッシュホルンに持ち替えて、イギリスの作曲家ヴォーンウィリアムズ作曲のイングランド民謡による6つの習作から4曲。温かみのある軟らかい音色で、どこか懐かしいメロディーが心をうちます。
最後にイギリスの作曲家で、山本楓さんと同じ王立音楽アカデミーで学び、後にアカデミーの教授となったヨーク・ボーエンの、オーボエソナタ。日本では、あまり知られていませんが、是非紹介したいと挑戦した一曲。聴きごたえのある大曲でオーボエの魅力を満喫しました。
アンコールはイギリスに因んで、ビートルズのイエスタディとペニーレインメドレー。山本さんの兄、山本学さんの編曲によるものです。終演後の茶話会でも終始和やかな雰囲気で、温かな気持ちが伝わる、アットホームなコンサートでした。今週末にはまたロンドンに帰る山本楓さん。ますますのご活躍を期待しましょう♫
ヴォーンウィリアムズ
/ イングランド民謡による6つの習作
Ralph Vaughan Williams
/ 6 Studies in English Folksong
ボザ
/ ファンタジーパストラーレ
E.Boza
/ Fantaisie Pastorale
山本楓(やまもとかえで)
1992年栃木県生まれ。13歳よりオーボエを始める。栃木県立宇都宮女子高校を経て、東京藝術大学を卒業。現在、同大学大学院音楽研究科修士課程1年次に在籍中。2010年第7回日本管弦打楽器ソロ・コンテスト高校生木管楽器部門グランプリ受賞。2013年第18回コンセール・マロニエ21木管部門第2位。大学在学中、選抜された学生による室内楽定期演奏会、モーニングコンサート、同声会新人演奏会等に出演。平成26年度公益財団法人青山財団奨学生。平成27年度公益社団法人日本演奏連盟宗次エンジェル基金奨学生。