Special Trio Concert
2017.4.27(木)18:00pm
アンドリュー・イー(Vc)
徳永慶子 (Vn)
田中英明(Pf)
銀座18(でちょっと)クラシック special !と題し、今ニューヨークで最も熱い、アタッカカルテットのヴァイオリン徳永慶子さん& チェロのアンドリュー・イーをお招きして特別に平日夕方からの会となりました。アタッカカルテットは、今アメリカで最も注目されている弦楽四重奏。数々のコンクールで優勝、世界各国で演奏活動を展開しています。今回の日本ツアーでは、名古屋、横浜、大阪公演で、常識をくつがえすエキサイティングな演奏で、連日満員、絶賛されました。そんな多忙な中、メンバーの徳永さんとアンドリュー・イーが東京の室内楽ファンのために、1回限り、限定20名の特別コンサートを開いてくれる事になりました。コンチェルティーナでのトリオ開催は初めて。ドキドキワクワク、期待が高まります!
まずはラヴェルのヴァイオリンとチェロのためのDUO。ラヴェルの曲の中でも上級者向けとの事。慶子さん、予め聴きどころをレクチャーして下さいました。4人のメンバーの中でも気が合う二人のDUO、僅か22人で独り占めするのが勿体ないほど素晴らしい演奏でした。
続いて、ピアニスト田中英明さんを迎え、ロシアの作曲家、アレンスキーのピアノトリオ第1番。亡き芸術家のために哀悼の意を表してピアノトリオを献呈するという、伝統に基づいて書かれ、アレンスキーの代表作の一つと云われています。
哀愁を帯びた美しい主題。アンドリューの味わい深いチェロの音色は、思わず涙が‥最終楽章まで、これでもかと感情を揺さぶる演奏でした。
アンコールのドボルザーク、民族調にコミカルな味つけの洒落た一品。さすがNY。
凝縮された、珠玉の時間を味わわせていただきました。
明日は成田からニューヨークに帰るアンドリューと慶子さん。慌ただしい超ハードスケジュールの中、本当にありがとうございました!
益々のご活躍を応援しています。
ラヴェル ヴァイオリンとチェロのためのデュオ
Ravel / Sonata for Violin and Violoncello
アレンスキー ピアノトリオ第1番
Arensky / Piano Trio no.1
徳永慶子 (Vn) & アンドリュー・イー(Vc)
アタッカ・カルテットは現在米国でも注目を浴びている屈指の弦楽四重奏団のひとつである。2003年にアンドリュー・イーがジュリアード音楽院でアタッカ・カルテットを結成。2005年に徳永慶子が加入してから第7回大阪国際室内楽コンクール優勝、メルボルン国際室内楽コンクール3位入賞およびABCラジオクラシックFM視聴者賞受賞、コールマン国際室内楽コンクール優勝、アーティスト・インターナショナル・オーディション室内楽部門優勝、チェサピーク国際室内楽コンクールで最優秀賞受賞し、2007年2月カーネギーホールでのデビューリサイタルを皮切りにアメリカ、カナダ、メキシコ、南米各地、ヨーロッパ、オーストラリア、日本など世界中で演奏活動を続けている。結成当初から現代音楽普及には特に力を注いでおり、ニューヨーク現代美術館の現代音楽シリーズ「MoMA Summer Garden Series」に複数出演。2011年にはジョン・アダムス氏による全ての弦楽四重奏曲を録音したアルバム「フェロー・トラベラー」をリリース。2015年には同氏の弦楽四重奏コンチェルト「アブソリュート・ジェスト」をスペイン初演。古典派から現代音楽まで、分野にとらわれないながらも歴史的奏法および解釈を重んじる演奏は、ワシントンポスト紙で「演奏者の実際年齢をはるかに上回る熟成度、今後何度も聞きたい弦楽四重奏団」と絶賛された。2014-15年シーズンではニューヨーク・メトロポリタン美術館のレジデント・カルテットとして活動。2011年から2016年にかけてはハイドンの弦楽四重奏68曲全てを演奏するプロジェクト「The68」に取り組み、今シーズンはテキサス州立大学の客員教授として室内楽やオーケストラ、ソロの教育に携わっている。演奏以外では、アンドリューはニューヨークでバリスタとしての資格を持ち、様々なレストランでエスプレッソドリンクの技を伝授。徳永慶子は2009年にジュリアード音楽院予科でソルフェージュの講師として迎えられたのちも、ヴァイオリンの教師としてニューヨーク大学、フォーダム大学等で個人指導に力を注いでいる。
田中英明(Pf)
神奈川県出身。第17回かながわ音楽コンクール小学生中学年の部最優秀賞。第1回ザイラーピアノコンペティション・イン・ジャパンジュニアの部第3位。アジア国際音楽コンクール高校生部門第2位。横浜市緑区民新人演奏会オーディション最優秀賞。第33回飯塚新人音楽コンクール入選。第5回桐朋学園ピアノコンペティション第2位。桐朋女子高等学校(音楽科)卒業演奏会、桐朋学園大学ピアノ専攻卒業演奏会に出演。伴奏、室内楽において、日本演奏家コンクールにて伴奏者賞、桐朋学園第84回室内楽演奏会、日本工業倶楽部ファミリーコンサート、ヤマハ音楽支援コンサート、読売新人演奏会等に出演。