大川瑳武
第35章
コントラバスリサイタル
共演 白瀬 元 piano
一部13:30pm SOLD OUT
二部16:00pm SOLD OUT
久しぶりの梅雨らしい曇り空に、あじさいがホッと息をついた6月18日日曜日、銀座18クラシック第35章、コントラバスの大川瑳武さんをお招きし、初のコントラバスリサイタル~低弦の響き~を開催しました。共演は芸大同級生の白瀬元さんです。
コントラバスが入ったらお客様が入るか心配なくらい小さなサロンですが、いつの間にか其処に収まって。箱ごと響いています。
まずはサン=サーンスの白鳥から。チェロの名曲ですが、コントラバスで一層低音の魅力を感じます。続くブロッホの祈りはユダヤの悲哀を感じる味わい深い曲でした。
モンタークのコントラバスソナタでは、日頃単音で聴く事の少ないコントラバスの音の可能性を堪能。
ラベル 亡き王女のためのハヴァーヌ、オーケストラやピアノ曲として知られていますが、美しい旋律はコントラバスにピッタリです。
ラフマニノフ ヴォカリーぜは、様々な楽器に編曲されていますが、もともとラフマニノフが名指揮者でコントラバス奏者のクーゼビツキーのために作曲したのだとか。切ないメロディーが心の琴線に触れます。
最後はそのクーゼビツキーの アンダンテ、楽器の良さを知り尽くした作曲家による名曲に感動。
低音の魅力をたっぷりと味わう事ができた1日でした。お二人の益々のご活躍を期待したいです。
サン サーンス 白鳥
Saint seans:Swan
ブロッホ 祈り
Ernest Bloch:Prayer
モンターク コントラバスソナタ
Vilmos Montag:Contrabass Sonata
ラベル 亡き王女のためのパヴァーヌ
Ravel Maurice:Pavane Pour Une Infante Defunte
ラフマニノフ ヴォカリーゼ
Rachmaninoff:Vocalise
クーセビツキー アンダンテ
Serge Koussevitzky::Andante
なかなか間近で聴くことのできないコントラバスという楽器の音色を、皆さんと身近に共有できることにとても感謝しています。プログラムにコントラバスの魅力が存分に伝わる曲を選びました。どうか楽しんでいただけたらと思います。
大川 瑳武(おおかわ さむ)contrabass
10歳よりコントラバスの魅力に心を奪われ永島義男氏に師事。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校に入学後第23回日本クラシック音楽コンクールコントラバス部門第2位。第19回コンセールマロニエ21弦楽器部門第3位。
第5回秋吉台音楽コンクールコントラバス部門第2位。
第1回岐阜国際弦楽コンクール第1位。
これまでにコントラバスを永島義男、池松宏、吉田秀、Gary Karr、各氏に師事。2016年7月にGary Karr氏に才能を認められ、今までで最も才能のある弟子であると 彼が現役時代に使用していた 弓を授与される。
昨年はカナダのビクトリア ヤング リサイタルホール、高山市民文化会館、白川郷白川村野外博物館、王子ホール、紀尾井サロン他に出演絶賛される。