第41章
有馬律子ハープリサイタル
◎第一部 13:30 開演
◎第二部 16:00 開演 開場:各30分前
ご来場ありがとうございました
師走に入り、冬らしい寒さとなった12月2日、クリスマスを前に銀座の街は華やかに彩られ、お買物客で賑わっています。
有馬律子さんのハープリサイタルは、銀座18(でちょっと)クラシック、3回目となります。昨日もオーケストラ本番と、超多忙な中2ステージのリサイタルです。
第1回目は2014年、東京藝術大学奏楽堂でのアランフェス協奏曲のソロ演奏に魅せられ、演奏をお願いし、その後チェコ国立ブルノフィルアカデミーに2016年まで留学。
帰国後初めての出演となりました。
一曲目はヘンデルの、ハープ協奏曲。明るく耳馴染みの良い曲です。協奏曲というと、通常はオーケストラをバックに弾くものですが、この曲はハープの独奏でも成立する、稀な曲なのだそうです。
2曲目はプログラムになかった ペシエッティのハープのためのソナタ。元はチェンバロの曲ですが、後世にハープが進歩してから、編曲され弾けるようになった、とハープの歴史や、色々な奏法がある事を実演して下さいました。
ドビュッシー:アラベスク第一番は、CDの中にも収録され、ピアノ曲として有名ですが、ハープの音色に良く合います。
プログラム最後は、フランス人のハーピストで作曲家ルニエの、交響的小品。
ダイナミックで迫力ある難曲ですが、物語を感じる素敵な演奏でした。
アンコールにCDの1曲目に収録されたコンテンプレー
ション 瞑想。
茶話会でも、熱心なファンに囲まれ、話は尽きませんでした。CDサイン会もにこやかに演奏会を楽しんでいるのが見ていて伝わります。
留学して、素晴らしい表現力とたくましさを兼ね備えた律子さん。
今月はNHK交響楽団と火の鳥を、また1月はモーツァルトを、尺八とのコラボなど、今後の活躍が楽しみです。
是非、足を運んであげて下さい♫
曲目
ヘンデル:ハープ協奏曲 変ロ長調 Op.4-6
Handel.G.F. : Harp Concerto in B-dur, op.4-6
ドビュッシー:アラベスク第一番
C.A.Debussy : Arabesque No.1
ルニエ:交響的小品
H.Renié : Piece Symphonique 他
3歳よりピアノ 8歳よりハープを始める。
2004 2006年 第16回 第18回 日本ハープコンクール ジュニア部門 第2位 受賞。
2008年 第20回 日本ハープコンクール アドヴァンス部門 第2位 受賞。
2008~2013年 フランス クールシュベール講習会に参加。
2010年 第2回 ハンガリー国際コンクール 21才以下の部 第3位 受賞。
2010年 CD「翔く若手ハーピスト2」に参加。
2014年 藝大モーニングコンサートにて、藝大フィルハーモニアと、ロドリーゴ作曲アランフェス協奏曲を共演。
2015年 芸大卒業時、同声会賞受賞。同声会新人演奏会に出演。
2015年 第27回 日本ハープコンクール プロフェッショナル部門 第1位 受賞 東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、2015年 東京藝術大学音楽学部卒業。2014年9月よりチェコ国立ブルノフィル アカデミー生として在チェコ。今までにハープを迫本宣子、早川りさこ、木村茉莉、ヤナ・ブシュコヴァの各氏に、ピアノを藤原亜美、江口玲の各氏に師事。