第 12 章 實川 風
ピアノリサイタル
半年ぶりに再開の銀座18クラシック第12章。クールな表情で登場した實川風さん、まずはグリュンフェルトのウィーンの夜会で、華やかに始まりました。
「こんな至近距離での演奏は初めてですが、皆さんから元気をいただきます!」と實川さん。この日の為に念入りに調律された1958年ハンブルグ・スタインウェイも、嬉しそうに軽やかかつ深みのある温かい音を奏でていました。ショパンのアンダンテ・スピアナートと華麗なる大ボロネーズ、しなやかな指の動きと繰り広げられる自在な音色。満席の観客席からは感嘆のため息と惜しみない拍手がおくられ、一時間とは思えないほどの密度の濃い時間でした。
第一部 13:30 開演 SOLD OUT
第二部 16:00 開演 SOLD OUT
バッハ アリアと変奏イ短調 BWV989
ショパン 「大洋」のエチュード Op.25-12
ビゼー 花の歌( 歌劇カルメンより)
グリュンフェルト ウィーンの夜会〜
J シュトラウスII 「こうもり」によるワルツパラフレーズ
實川 風( じつかわ かおる)
1989 年千葉県生まれ。2007 年、第31 回ピティナ・ピアノコンペティション特級銅聴衆賞、第8回ショパン国際コンクールin ASIA 一般部門金賞、2008 年、第77 回日本音楽コンクールピアノ部門第3位、第4回名古屋国際音楽コンクール第1位・聴衆賞、2013年、第4回サザンハイランド国際ピアノコンクール第2位(2013)、全日本ショパンコンクール第1位(2015)などのコンクールで受賞し、コンサート活動を展開。上海音楽祭(2007)、南あわじ音楽祭(2013)、ソウル国際音楽祭(2013) に出演。各地のホールやサロンでのソロリサイタルの他、協奏曲では、ポーランド国立クラクフ管弦楽団、キャンベラ交響楽団、東京交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、東京ニューシティ交響楽団、藝大フィルハーモニア、大阪交響楽団、ウォーウィック・ポッター、広上淳一, ダグラス・ボストック、内藤彰指揮、西本智実、松尾葉子、寺岡清高の各氏と共演。また、その柔らかく多彩な音色は特に室内楽の分野で評価され、東京フィルハーモニー管弦楽団の首席メンバーとの共演をはじめ、弦楽器から管楽器まで著名な楽器奏者との共演を近年広げつつある。これまでにピアノを山田千代子、多 美智子、御木本澄子、江口 玲の各氏に、フォルテピアノを小倉貴久子氏に師事。ダン・タイ・ソン、ブルーノ・カニーノ、ジャック・ルヴィエ、ディーナ・ヨッフェ、ピオトル・パレチニ、ブルーノ・リグットの各氏に指導を受ける。学内にて、アリアドネ・ムジカ賞、安宅賞、大賀典雄賞、アカンサス賞を受賞。2008 年度ヤマハ支援制度奨学生、2011 年CHANEL Pygmalion Days 参加アーティスト、名古屋名駅ロータリークラブ椿賞を受賞。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を卒業後、東京藝術大学を首席で卒業し、現在は同大学音楽研究科( 修士課程) に在籍。
公式HP:http://kaoru-jitsukawa.com